2011年02月09日

イルデフォンソ・ファルコネス著 海のカテドラル

こちらもブックオフりました。まだタイムセールで買ったのが残ってるw





●感想
バルナット・アスタニョルの家はカタルーニャ公国、ナバルクラスにおいて裕福な農家であった。父の死後、独身のバルナットの周りには、自分の娘をこの裕福な農家に嫁がせようと注目した。そんな中、バルナットはアステバ家の若くて美しい健康的な娘、フランセスカと結婚を決める。結婚式の当日、バルナットは肥沃な大地がもたらした恵みである上等なワインや真っ白な小麦で作ったパン、子羊の丸焼きなど豪華な料理を招待客のために用意した。豪華や料理に、上等のワインに、そしてめでたい席の雰囲気に集まった招待客は笑顔を溢れさせていた。そんな中、兵の一行がバルナットの家に向かってやってきた。一行の中にはナバルクラスの領主、リュレンス・ダ・バジェラがいた。この地にはまだ同衾の”悪しき習慣”が残っていたのだった。

著者はイルデフォンソ・ファルコネス。スペイン・バルセロナ出身で本職は弁護士である。5年がかりで執筆した本書は、刊行直後からスペインでベストセラーとなり、また全世界で400万部を売り上げる。スペイン国内では1年近く売上ランキング首位を独占。本書『海のカテドラル』で、ホセ・マヌエル・ララ財団主催の年間ベストセラー小説賞(2006年)をはじめとするスペイン国内の各賞ほか、フランスのFulbert de Chartes賞(2009年)、イタリアのGiovanni Boccaccio賞(2007年)など、海外でも文学賞を受賞、高い評価を受けている。
また、舞台となるバルセロナ出身ということもあり、とりわけ海のカテドラル=サンタマリア・デル・マールに強い思いを持っていたとのこと。

(以下、ネタバレ有り)
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2010年01月10日

コーマック・マッカーシー著 ブラッド・メリディアン

The Road以降、同著者の作品を意識しているのだが、
12月に著者最高の傑作とも言われている本著が出たため、購入。

ブラッド・メリディアン

●感想
アメリカとメキシコがテキサス共和国(現在のテキサス州)の
所属をめぐり衝突した米墨戦争の時代、
テネシー州から14歳の少年が家を飛び出す。
彼はすでに暴力への志向を宿していた。
一年後、セントルイス、ニューオーリンズを経て、
彼はテキサスに入る。
そこで彼は「判事」ホールデン、トードヴァインと出会う。


著者コーマック・マッカーシーは、トマス・ピンチョン、ドン・デリーロ、
フィリップ・ロスと並び称される現代アメリカ文学の巨匠で、
本作は1985年に発表され、2006年にニューヨークタイムズの
過去四半世紀のベスト・アメリカン。ノヴェルズに選出されている。
また、本著の帯にはノーベル文学賞最有力候補の代表作とも記載されていた。
2011年にアメリカで映画が公開予定である。
(以下、ネタばれ有り)
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2009年12月29日

村上春樹著 1Q84 Book1、2

言わずと知れた本年度ナンバー1の注目作。
先日ジャン・ラスパイユを借りた読書クラブと
別の地元のバーにも読書クラブを設立し、そちらで借りた。

1Q84 BOOK 1
1Q84 BOOK 2

●感想
スポーツインストラクターであり、
なおかつDVで傷ついた女性を助けるべくその夫を
黄泉の世界へと送る殺し屋・青豆は
その日もとある会社員を殺害すべく現場に向かっていた。
しかし、その日の首都高は渋滞が続いており、
焦る青豆は、タクシーを降り首都高の非常階段を降りた。
降りた先は物置き場であった。
そこで彼女は彼女が呼ぶ1Q84年に入る。
入った1Q84年は月が2つあり、1984年に戻ることはできない。

天吾は小説家志望のアルバイトである。
決して積極的ということでもないが、
現状に大きな不満があるわけではない。
ある日、出版社の編集長から「空気さなぎ」という
17歳の少女フカエリが書いた小説の書き直しを依頼される。
フカエリの空気さなぎの世界は月が2つある世界である。
そしてリトルピープルという不思議な存在もいる。
天吾は気づいていなかったが、既に彼も1Q84年に入っていた。

著者は説明不要なほど有名な村上春樹氏。
本作は5年ぶりの長編小説である。
(以下、ネタバレ有り)
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2009年11月17日

伊坂幸太郎著 終末のフール 

著者伊坂幸太郎の名は、これまでよく目に耳にしてきたが
「売れている作家」という括りで避けていた。
しかし、先日書店に行った際に、あまり購入したいと思う本がなく、
本著のタイトルと帯に書いてあった「45万部」という
微妙な数字に惹かれ、購入。

終末のフール (集英社文庫)

○感想
5年前に全世界に通達された1つのニュース。
それは、当時から8年後、今から3年後に
小惑星が地球に衝突し壊滅的な被害がでるというものだった。

現在では発表後に当然のように起こった狂乱、斗争も落ち着き、
それぞれがどのように終末を迎えようか模索している。

「無重力ピエロ」や「陽気なギャングが地球を回す」など
映画化される作品も多く、
おそらく今一番日本で売れている作家の一人である伊坂幸太郎の作品。
(以下、ネタバレ有)続きを読む
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2009年06月08日

コーマック・マッカーシー著 The Road

ピューリッツァー賞作家のマイケル・シェイボンユダヤ警官同盟がとても満足いく作品だったのと、最近クライムものが多いこともあって視点を変えてみた。

ザ・ロード

●感想
何が起こったのかはわからない。ただ、何かが起こった事だけは知っている。世界は灰に包まれた。そして、息子が傍にいる。

何もない。本当に何もない。あるのは生に対する意志と息子を守ろうとする愛情、そして、息子が善き者として成長してくれることを望む親としての誇り、使命のみである。

2人は南へ向けて歩き始めた。

2007年のピューリッツァー賞フィクション部門で戴冠に輝いた、
アメリカの巨匠コーマック・マッカーシーによる感動大作。
(以下、ネタばれ有り)
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posted by betterman at 20:08 | 東京 🌁 | Comment(0) | TrackBack(1) | 小説(その他)・エッセイ等 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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