2009年04月19日

バリー・アイスラー著 レイン・フォール/雨の牙

Amazonのお薦めで引っかかってきた本。
4月25日より公開される映画『レイン・フォール』の原作。

レイン・フォール/雨の牙 (ハヤカワ文庫)

●感想
暗殺者ジョン・レイン。日系アメリカ人。
今回のターゲットは、国土交通省のキャリア官僚カワムラ。
変えないスタイル。いつもと変わらぬ仕事。
当初はそう考えていた。
しかし、カワムラの娘みどりとの接触により、
完了したはずのミッションは、
新たな息吹を持ってレインの体に絡み付いてきた。
東京を舞台に繰り広げられる、本格的スパイアクション小説。
(以下ネタバレあり)
映画の話も知らなかったが、本書はアメリカでは
レインシリーズとして6作刊行されているうちの第1作目。
数々の賞にもノミネートされているとのこと。
日本を舞台にしているといっても著者が外国人だし、
映画の方の監督もオーストラリア人のため
比較できないかもしれないが、
イメージとしては、ボーン・シリーズに近いかなと。

主人公ジョン・レインはバイカルチャーの負の遺産を心に宿し、
アイデンティティーの証明の為にヴェトナム戦争の特殊部隊に
飛び込んだが故、暗殺者としての資質に目覚めてしまう。
その後20年以上もの間、暗殺者として日本で生活してきた。
ルールを曲げず、確実にしとめる。
しかも、あたかも自然死したかのやり口で。
今回も同様である。いや、そのはずだった。
知らされていなかった部分(聞く予定は毛頭ないが)と
ターゲットの娘みどりとの偶然の出会いがなければ。
カワムラが持っていたディスクをめぐり、
政界、暴力団、CIA、警視庁から狙われることとなった
レインとみどり。ディスクに入っている情報は
政界を揺るがす大スキャンダルである。
自分を守るため、みどりを守るため、
レインはディスクを探し出すこととなった。

本作は東京を舞台としており、
様々な街の描写は新鮮であり、
スパイアクションを読む際の新しい指標となったと思う。
ただ話の展開として、美しい女性と暗殺者という関係が
問題発生ポイントとなるのは、
暗殺者の資質としてはどうかなとも考える。
それ故の描写として、人格形成に難があるよう
アイデンティティーを求める姿を描いているのであれば
別であるが。

シリーズ次作の『ハード・レイン/雨の影』も購入しているので、
それを読んで主人公のあり方については検討したい。

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